そして優しい嘘を言葉に
まだちょっと、ざわついている中、涼を見ていたら視線が合った。



ん?

一瞬、苦笑いをする涼。

どうしたのかな?



その時。



「おーい、俺には何かそう言う質問は無いのかぁ」

急に北野先生がそう言った。



「だって、北野先生は愛妻家で子供も可愛がっているの有名で、話を聞いてもおもしろくないから」

誰かがそう言うと、クラスのみんなが爆笑した。



楽しいクラスになりそう。

私はそう感じて、自然に笑顔になった。



さっき、ちょっとだけ落ち込んだけど……大丈夫。

これからは少しずつだけど、何事にも動じない強い心を持てるようにしよう。



私は改めて、そう心に誓った。



   ☆   ☆   ☆


< 415 / 430 >

この作品をシェア

pagetop