そして優しい嘘を言葉に
そっか……涼が苦笑いをしていた気がしたのは、釣られて満面の笑みになりそうなのを我慢したからなんだね?



そう思ってから、ハッとした。



言ってる傍から……きっと今、ニヤけてるよね、多分。



ペチペチ、と自分の顔を叩いて、気合を入れた。



こんなんじゃ、いつか誰かにバレちゃうよ!

しっかりしなきゃ!



改めて、そう決心して、新学期がスタートした。


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