そして優しい嘘を言葉に
学校で会えるから、そんなには淋しくなかった。

でも、やっぱり2人だけの時間を過ごせないのが、時々、ちょっとだけ淋しかった。

そんな気持ちが分かってて、涼は毎日メールか電話をしてくれるんだけどね。



その割には、大切な事はまだ話してくれない。

けど……いつまでも黙っている事は出来ないから、多分、試験が終わったら話してくれるんだろうと思う。



明日から試験。

そして、今日はお兄ちゃん達の卒業式。



「あっ、美雪。先輩達、出て来たよ!」

真実と希未がそう言った。

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