そして優しい嘘を言葉に
「美雪が俺ら男子バスケ部の誰かと仲良さそうに話していると、イライラしているんだ。まぁ、精一杯、我慢してるんだろうけど……我慢出来なくなると、何か適当な理由で美雪を呼んで引き離すんだ」
……えっ?
先輩は、思い出しているのか、ますます楽しそうに笑った。
「美雪は美雪で、あの人と2人だけで話をする時、必ず1回辺りを確認してから話し始める……その2人の行動を見てたら、分かったんだ……片想いなんかじゃない、付き合っているんだ、って」
多分、章弘先輩はもし誰かに聞かれたらマズイから、『あの人』って言い方をしている。
でも……確実に涼の事を言っているのは、分かる。
……えっ?
先輩は、思い出しているのか、ますます楽しそうに笑った。
「美雪は美雪で、あの人と2人だけで話をする時、必ず1回辺りを確認してから話し始める……その2人の行動を見てたら、分かったんだ……片想いなんかじゃない、付き合っているんだ、って」
多分、章弘先輩はもし誰かに聞かれたらマズイから、『あの人』って言い方をしている。
でも……確実に涼の事を言っているのは、分かる。