立花香織の友と家族
「どうした? 何かあったか? 怖いか?」
「それは……」
「貴様は生きていてはいけない! この世界にいてはいけない! この世界がくづれてしまうからな」
「どう言う事ですか?」
お父様の返事はない。
カバンを持って、玄関に向かうお父様。
私は後を追う。
そして、玄関を出るまえにお父様が口を開いた。

「貴様は消えた。必要ない。美沙がいるからな」

そうして、閉じられたど扉。
「お父様ぁぁーー!!!」
私は泣いた。
これで、私は終った。
もう、この広い家で一人になった。
嫌だよ!
嫌だよ!
「嫌だよぉぉーー!!!」
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