*Flower*
入学、そして変化
「うわ、微妙ー。」
中学校の入学式の日、昇降口に張り出されたクラス分けの表の前で仏頂面の女が2人。
―――高杉鈴奈。(新中1)
―――武田梓。(新中1)
「あーちゃんがBで、みーちゃんと香がAで、私はCかよぉぉぉ。」
「みーちゃんとウチ同クラだねー♪」
「香、今年もよろしくねー♪」
「ウチと鈴奈が1人づつか…。」
みごとに6-3最強女子は分裂した。
そしてこのクラス分けが運命を変える。
「鈴奈、ウチ等同じクラスだよ。」
ブスっとしてた鈴奈に話しかけてきた2人の女子。
―――福沢美帆奈(ふくざわ みほな)
―――高松侑(たかまつ ゆう)
「うっそ。美帆奈と侑、同クラ!!?」
「うん。」
「1年よろしくねー☆」
美帆奈は鈴奈の幼なじみ。
侑は美帆奈の友達だから、鈴奈も面識がある。
「そっかそっかー、よかったぁ。」
「じゃあ教室行こっか!!」
「りょうかーい。」
気分が多少上がったところで、鈴奈は新しい仲間と新しい教室に入った。