*Flower*
時は無情にも過ぎていく―――。
皮肉にも、
鈴奈に決定権は無かった。
すべては人工的に進んでいった。
「今日…だねっ。」
「うん……。」
「頑張れ鈴奈ー、大丈夫、雅弥かっこいいし♪」
「う、うん……。」
とうとうその日が来てしまったのだ。
今日の夜、
電話で告白する。
ここまでの道のりはゆるやかだった。
美帆奈と香がどんどん先走って、
有無を言わさず勧進める。
楽であり、キツかった。
もちろん心が追いつけなくて、
今もふわふわとしてる状態。