白虎連合Ⅲ





とりあえず使ったお皿や鍋を台所に片付け、テーブルを綺麗に拭く。

お姉ちゃんに綺麗にしろって言われたしね。



あとは、まったりかな。







「総長は大変け?」


「え?」


「総長」


「あぁ、まぁね」






寝転んでいた英寿くんは起き上がり、タバコを火を付ける。

私も再び隣に座り込んで。



薄く笑った。







「下の族は自分らで解決出来ひんからって直ぐ呼び出すし」


「あー」


「隊員も今年結構入ったから面倒見切れん」


「ははっ、」


「白の特攻服を羽織る身分は辛いよ」


「俺の大変さがわかったやろ」






クシャ、と髪をかき乱されて思わず片目を瞑る。

見上げれば真っ黒な瞳が見下ろしてきて。






あ、愚痴っちゃった。







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