白虎連合Ⅲ






「ごめん、なんでもない」





愚痴るつもりなんか全然なかった。

これじゃ総長失格。



結局まだ、私は英寿くんに縋っている。






「ゆい、」


「嘘、めっちゃ充実してる」


「あのな」


「龍や蓮も頑張ってくれて、めっちゃ楽」


「聞けって」






ぐいっと肩を掴まれて、無理矢理体の向きを変えられる。

目の前には英寿くん。



そして、







「行くぞ」


「はい?」


「散歩や、散歩」







腕を掴まれ、立ち上がらされ玄関へ。





って、え?








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