白虎連合Ⅲ

本当は他にもあげたいと思うものは沢山あった。

で、悩んだ結果がこのZippo。



英寿くんタバコ吸うしね。







｢熊て、お前｣


｢リアルやろ、この熊｣


｢……………｣





微妙な顔をしたのは気にしないでおいて。



暫くZippoを見つめ、ポケットからタバコを取り出す。

そしてZippoで火を付けた。





オイルの匂いがふんわり漂ってくる。

ライターより大きな火が英寿くんの顔を照らして。






｢Zippo、似合うで｣


｢俺に似合わないものは無い｣


｢熊やけどな｣


｢お前やろ、買ってきたん｣






軽く笑う英寿くんは。



少し大人になった気がする。







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