白虎連合Ⅲ
アホちゃんって。
アホちゃんちゃうし。
そういう思いで英寿くんを睨んでも、全く効果なし。
ていうか今まで効果あったことないけど。
「俺が今まで女と仲良くしたことあるか?」
「ないです」
「やろ?」
ファンの女の子に蹴りを入れたり。
貰ったプレゼントをそのまま目の前でゴミ箱に捨てたり。
記憶にあるのは、ある意味怖い英寿くん。
「やし、大切に思ってんのはゆいのことやって」
「本間?」
「本間」
「んふふっ」
「キモ」
なーんや、そうやったんや。
なんか安心。
だってうちは一番弟子やし舎弟やし。
よかった。
「…意味分かってないな、お前」
「うん?」
「はぁー…」
うん、テンション上がるっ。
.