白虎連合Ⅲ






「てかゆい、携帯変えたんけ?」


「あ、うん」






手に持っていた携帯は新しい白。



見せて、と言われ携帯を手渡す。

私は私で再び空を見上げて。






「それ龍とお揃いやねん」


「あっそ」


「冷たっ」






大切な女、そう云われテンションが高いから別に気にしない。

家帰ったらうちもお酒飲もっかな。



…やっぱやめとこ。







「あ、なんか誰かからメール来たで」


「誰から?」


「開くぞ」


「うん」






携帯を操作する英寿くんに任せ、私は隣からそれを覗き込む。

別に見て貰って困るものなんてないし。



龍か紫織からかな?

なら電話してくれたらいいの、










[調子乗んな、死ね]










に。








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