白虎連合Ⅲ






バッ!!!と英寿くんから携帯を奪い取り、思わず立ち上がる。

そしてそのまま一歩下がって。




忘れてた、絵里のことを。

中傷メールが来てたんやった。








「なに、今のメール」








心臓がドクドクとうるさい。

見上げ、睨んでくる瞳から目が離せなくて。






見られた?

ギリギリ大丈夫やった?

ううん、絶対見られた。







「誰からやねん、それ」


「な、なんのこと?」


「しらばっくれんな」


「気のせい、」


「ほなもっかい見せろや」






英寿くんも立ち上がり、また一歩下がる。

けど英寿くんも一歩近づいてきて。





見下された。







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