白虎連合Ⅲ






一向に返事が返ってこないのは、遠くに行ってしまったからなのかもしれない。




悲しくて。

悔しくて。

情けなくて。






座り込んで、嗚咽を漏らしながら泣いてしまった。







「それぐらい…分かってや…!!!」








分かって貰えない上に、残酷な言葉を浴びせられて。





だって英寿くんだけやったのに。

変わったなって喜んでくれたのは。






追いかけていた背中。

振り向いてくれてたのは、なんやったんよ。









「なんか言ってや…」









やっぱり星空の下ではいいことは起こらない。


せっかく好きになれかけたのに。






また嫌いにならすんかい。













「悪かった」









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