白虎連合Ⅲ





「あれ?華風さん一人?」


「白咲くんと一緒ちゃうんや」






ローファーからスリッパに履き替える時に、後ろから聞こえてきた小さな声。

そんなに一人が珍しいんかね。




履き替えるとそのまま校舎に向かって歩き出す。

流石白虎連合総長。



全学年から視線が痛いね。







「総長お早うございます!!!」


「おはよ」


「鞄持ちましょか?!」


「大丈夫、ありがと」


「はいっ!!!」






ま、隊員達がたくさん入学してきたのもあるかも。

二年生にも幹部候補おるし。


とりあえず隊員達に手を振って、校舎の中に入った。







「うわ、華風」







階段にたむろっているのは、やっぱりギャル軍団で。




だから道開けてよね。








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