白虎連合Ⅲ





階段を一段上がっていたので、完全に私が見下ろす形になっていて。

数人のギャル達がよく見渡せる。







「悪いねんけど、うち他人に興味ないねんか」


「あ、あの」


「手、離そか」


「すみませ、」






肩から手を離され、私も胸倉から手を離す。

そしてそのまま階段を上がって。




やっぱり女やから舐められんのかな。

うーん。




ま、しゃーない。







「はぁー、」







やっと階段を昇り終わり、教室の扉を開ける。

机に鞄を置いて、椅子に座ろうとした時だった。






♪♪♪♪♪







携帯が鳴り、取り出してメールを読む。







[俺も今日用事あって休みますっ]







送り主は悠介。



じゃあ今日は一人でいるしかない、か。








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