白虎連合Ⅲ






「白虎がそれをしたって証拠は?」






無表情で質問し、目の前の女の子から手を離す。

財布を幹部候補に預け、腕を組んだ。





こいつらだってオトシマエ食らって、また喧嘩を売る程アホではないと思う。

でももしこれが嘘ならば、その時はどうなるかわからんけど。







「証拠なんて、ない…でも華風って聞いたから」


「……………」


「…とにかく!!!昔自分がされたくせに最低やなって言いにきただけ!!!」






最後に再び彼女達は罵倒し、背を向けて歩き出す。

結局最後まで話の理解が出来なくて。







「華風さん、あいつらどうします?」


「ほっとき」


「わかりました」






自分のされたこと。



その言葉が頭の中で木霊する。








「……………」








苛立ちが、止まらない。







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