白虎連合Ⅲ





「どこ行くん?」


「まーせっかく来てもらったし、教室?」


「ふーん」






雄大の後ろをトコトコ歩きながら周りをチラッと見る。



廊下にはゴミやヤンキー達が沢山たむろっていて。

顔を下げているのは視線を合わせへんためかな?



雄大くんと英寿くんが仕切ってるもんね、この高校。






「てか俺だけ土産忘れるとか酷すぎるやろっ」


「しゃーない」


「しゃーない?!」






そういえば雄大くんの制服姿って初めて見た。

今までずっと特攻服着てたし。



薄い色のブレザーと、また明るくなった髪。

数珠も早速着けてくれたしね。






「てか俺らも丁度ゆいに用事あってん」


「あ、そうなん?」


「そうそう」







用事ってなんやろ?

てかそれ知ってたらここまで来なかったのに。




ま、いっか。







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