白虎連合Ⅲ
「ここ?」
「ここー」
連れて行かれたのは、スプレーで描かれていない綺麗な場所。
扉を開けるとまるで部屋みたいで。
ソファーにテーブル、更にはテレビ。
そしてそのソファーに、
「あ?」
携帯片手に寝転びながら見上げてくる英寿くんが。
てかうわ、英寿くんも制服やし。
サンタぶりにびっくり。
「珍しいな、ここ来るなんて」
「雄大くんにお土産渡しに来たんよ」
「忘れられててん!!!ひどないけ?」
「しゃーないやろ」
「………………」
灰になる雄大くんを無視し、寝転ぶ英寿くんの足を曲げてもらう。
そしてそのまま座り鞄を床に置いた。
あー疲れた。
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