白虎連合Ⅲ
「ど、どういう意味?」
あまりにも突然すぎて頭がついていかない。
とりあえずハンカチを取り出し、英寿くんのズボンを拭いて。
うわ、めっちゃ睨まれてる。
「だから華風ゆいって名乗って好き勝手してるやつがいるねんて」
「ん?んんん?」
「今日色んな族からそういう話聞いてんな」
「色んな族…」
「とにかく、ゆいの名前が悪い意味で広まってる可能性があるってこと」
一体今日はなんなんや。
ギャルに絡まれるし、偽物がいるかもとか聞くし。
「華風ゆいが族に喧嘩を売りまくってる」
「はい?」
「それも見境なしに」
「あ、あの」
「そんな噂で持ちきりやねんて」
とりあえず俺らが噂止めたけど、と話す雄大くんの表情は困ってる感じで。
英寿くんは溜め息。
私は頭を抱えて。
まじですか。
『あたしの男寝取ったやろ!!!』
.