白虎連合Ⅲ

"偽"華風






一人でいるのは禁物、そう言われた言葉の意味が身に染みて伝わってくる。

現に今、私の目の前には。








「華風さーん、言われた通り潰しにきましたー」







何度目か分からないヤンキーが立っているから。




偽物がいると知ってから今日まで、一体何人に絡まれただろうか。

数えたらきっとキリがない。




言われた通りって。

うちは何も言ってませんけど。







「うちの総長になんか用け?」


「華風さんの隊員くんに言われたんすよ、喧嘩売るなら直接来いって」


「ゆいさーん、どうします?」


「どうしましょ」







とりあえず白の木刀を手に取って。




後はご想像にお任せします。







.
< 154 / 358 >

この作品をシェア

pagetop