白虎連合Ⅲ
「毎日毎日、素晴らしいくらい喧嘩売られますねっ」
「ねー」
「ま、ゆいさんの名前がそれほど有名ってことですよ!!!」
「それはどーも」
タバコを一本取り出し、火を付ける。
口から出す煙は辺りを白く染めて。
目線を下げると足元には先程のヤンキー達。
腹や足を痛そうに抱えていて、もう一発軽く蹴りを入れといた。
「せっかくの集会もおちおち出来んわ」
「まぁいいじゃないっすかっ」
「はぁー…」
龍はニコニコと慰めてくれるけど。
ここまで名前が使用されるなんて。
なんでも偽物はあれからも人の男を奪っているらしい。
他にも適当に男を使って族の奴らに怪我させて怒らせて。
「私の元に来い」、と伝言を残す。
「華風コラァ!!!」
「またかい」
華風ゆいと名乗りながら。
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