白虎連合Ⅲ






「で、そんなに疲れてるんや」


「よくお分かりで」


「だからゆい特攻服常に着てるねんなっ」


「うん」







廊下に立ち、窓を背もたれにしながらジュースを飲む。

体調が回復し、数日前から登校している紫織も並んで立って。

悠介は私を見て苦笑い。







「街歩いてたら奇襲されそうなるし」


「奇襲…」


「とりあえず本物ってアピールするために特攻服着ろって言われた」


「英寿さんに?」


「うん」







最近は暖かくなってきたから特攻服着なかったのに。

暑い思いして着るうちの身にもなってよね、偽物さんよ。







「寿はなんか言ってたん?」


「その偽物殺すって」


「いやー、やっぱり寿は頼りになるなぁっ」


「…悠介の頭の中見てみたいわ」






窓の外を見ると、隊員達がヤンキー達と喧嘩をしている。

それを私はのんびりと見ていて。



ま、隊員達が平和ならそれでいっかな。







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