白虎連合Ⅲ
私の名前を汚したいのなら汚していい。
けど、白虎を汚すだけは許せない。
しかもうちの顔を知らん奴ばっかりに喧嘩売ったり意味わからんことして。
姑息やっつーの。
「ゆいさんっ、パン潰れてますよ!!!」
「あ、」
「ゆい大丈夫?」
「だ、大丈夫」
頬を冷やしている龍に注意されてパンを見てみると、ジャムが飛び出している始末。
せっかく買ったパンやのに…。
「あーもう!!!」
「ゆいさん!!!俺っすよ!!!木刀引っ込めて下さい!!!」
「あ、ごめん蓮」
今度は蓮にとばっちりを与えそうになってしまった。
龍は必死に私を止め、紫織はびっくりしてジュースをボタボタと零して。
落ち着け、私。
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