白虎連合Ⅲ





「ちょっとあんた、ノート貸して」


「え、あの」


「早く」






直ぐ近くで野次馬として見ていた生徒のノートを半ば強制的に奪う。

それをくるくると巻いて。



よし、即席メガホン完成。







「華風ですけどー、なんか用ですかー?」


「お前俺らの隊員になにしてくれとんじゃボケェ!!!見てみろや!!!」


「ん?」






怒鳴る男達の後ろには包帯を巻いた男達。

確かに怪我してるけど。



あれ?

てかこの族って。








「自分ら白虎がケツ持ちしてあげてるやんー、そんなことしていいんー?」


「だから毎月金払ってるやろが!!!お前が裏切って俺ら潰そうとしてるんやんけ!!!」


「はいー?」


「とりあえず下りてこいや!!!」


「はぁ…」






溜め息を着いてメガホンを腰に当てる。

仕方ない。




行きましょか。







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