白虎連合Ⅲ






「ゆい行くん?!」


「まぁ、一応ケツ持ちしてやってる族やしね」


「で、でも」


「その代わり迷惑料上乗せしてやる」


「流石寿さんの妹!!!」


「その言い方やめて下さい」






心配する紫織に笑顔を向けて、階段に向かう。

生徒達は隅によけていって。



白虎連合、と描かれた文字が揺れた。







「ゆいさん!!!」


「んー」


「アイツ等どうします?」


「うちが話つけるから、手出すなら後で」


「わかりました」






龍達は背後で待機してもらって。



校舎の窓には生徒。

渡り廊下には青い顔をした先生。





タバコに火を付け、顔を上げた。









「何の用や、コラ」









目の前には族の集団。








.
< 163 / 358 >

この作品をシェア

pagetop