白虎連合Ⅲ
「ゆい行くん?!」
「まぁ、一応ケツ持ちしてやってる族やしね」
「で、でも」
「その代わり迷惑料上乗せしてやる」
「流石寿さんの妹!!!」
「その言い方やめて下さい」
心配する紫織に笑顔を向けて、階段に向かう。
生徒達は隅によけていって。
白虎連合、と描かれた文字が揺れた。
「ゆいさん!!!」
「んー」
「アイツ等どうします?」
「うちが話つけるから、手出すなら後で」
「わかりました」
龍達は背後で待機してもらって。
校舎の窓には生徒。
渡り廊下には青い顔をした先生。
タバコに火を付け、顔を上げた。
「何の用や、コラ」
目の前には族の集団。
.