白虎連合Ⅲ





白い煙は空へと消えていく。

赤みを帯びた灰は風で流れていって。




特攻服が揺れた。







「ケツ持ち代払ってんのに解雇するらしいな」


「………………」


「オマケに下の連中を襲って俺ら族を潰そうとして」


「………………」


「ちょっとやり過ぎちゃいますけ?華風さん」






数人の族の頭がバイクから下りて、私の目の前で立ち止まる。



うん、そりゃやり過ぎやね。

やり過ぎやけども。







「そんなん言った記憶ないなぁ」


「あ?」


「うちの隊員使ってあんたら潰そうともしてないし」


「……………」


「何言ってんの?お前ら」


「ふざけんなやコラァ!!!」






怒鳴り声と共に振り下ろされたのは。




重い拳。








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