白虎連合Ⅲ






私の言葉を聞き、族の連中は青い顔をする。

それでも私は笑顔のまま。




ケツ持ちを裏切った代償は大きい。

なにより白虎連合に手を出したのだから。



同情なんて、何もない。







「ゆいさん、そろそろ俺らもいいっすか?」


「お好きにどーぞ」






背後に立っていた龍達も、ゆっくりと木刀を引き抜く。

その意味は、一つだけ。






「お、お前らそんな人数で俺らとやるんけ?」


「だからいちいちびびらんて、それに」


「あ?」


「後ろ、見てみ?」







校門を指差しながら伝えると、彼等も同じ方向を見る。

意味が分かると一瞬で顔が真っ青になって。







「うそ、やろ」








座り込んだ。








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