白虎連合Ⅲ
「うわー!!!ゆいほっぺた大丈夫け?!」
「大丈夫」
「あ、俺のほっぺた冷たいしくっつけよか?!」
「いらんわアホ!!!」
族の連中を縄で縛っているのを横目に、必死に寿から離れる。
英寿くんと雄大くんは隊員に命令をしていて。
龍達はと云うと、
「ではバイクで引きずりましょうたーいむっ!!!」
「ぎゃあああ!!!」
完全に遊んでいた。
まぁでも、英寿くん達が来てくれてよかった。
流石にあれだけ相手したらうちもそれなりに怪我してしまうし。
これだけ騒ぎ起こしたら偽物も大人しくなるやろ。
「ゆいー!!!」
「紫織、」
「きゃー!!!ゆい血だらけ!!!めっちゃ怪我してるやん!!!」
「あ、これ違うから」
持ってきて貰った氷袋を頬に当て、ひんやりと冷やす。
実は結構痛かったりして。
本気で殴りやがったな、あの男。
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