白虎連合Ⅲ
「とりあえずこいつら連れてくか」
「ゆいも鞄取ってきー」
「ううん、いいや」
まだ学校終わってないけど、流石に授業を受ける気になれない。
雄大くんの後ろに跨り、背もたれに体を預けて体を沈める。
英寿くんの運転はまだ怖いし、龍は族を引きずったまま。
乗るのは雄大くんの後ろが一番。
それにもう精神的に疲れた。
「ゆいー、あたしが鞄持ってきてあげるわっ」
「ありがと、」
「やし、直ぐに追いかけるなっ」
「うん」
紫織は後で合流することになり、蓮は待機。
手を振り、先に私達バイクは発進した。
風が頬を撫でる。
目の前の雄大くんの金髪も綺麗に靡いて。
まだ青い空を見上げた。
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