白虎連合Ⅲ
窓の外は真っ暗。
星が今日も輝いている。
早く梅雨にならんかな。
「ゆいーっ、悩みがあるなら聞いたるぞ!!!」
「………………」
「ほら俺これでも兄貴やしっ?」
「………………」
「あ、ほら、兄貴…」
「………………」
「………………」
「寿、もうやめとけ」
英寿くんに突っ込まれ、寿はしくしくと離れていって。
龍はそれを珍しく宥めていたけど。
「………………」
ゆっくりと起き上がり、ソファーから降りる。
皆の視線を浴びているけど、今は何も考えられない。
「ゆい、」
「外、出てくる」
「わかった」
特攻服をソファーに掛けたまま、部屋を後にする。
カンカン、と階段を降りると隊員達が族達を殴っている最中で。
その真ん中を通り、倉庫を後にした。
一人になりたい。
.