白虎連合Ⅲ
「龍くん」
「はい?」
「そろそろ服離してくれへんかな」
「…うわっ!!!」
殆ど無意識だったのか、胸倉を掴んでいることに気付かなかったみたいで。
焦った顔をしながら離してくれたけど。
龍からの喝もなかなか効くね。
「ほな、そろそろ戻ろっかな」
「はいっ」
「てか龍何で此処まで来たん?」
「走ってきました!!!」
「……………」
二人して川から上がり、制服を軽く絞る。
龍はそこまで濡れてないしいいけど。
うちずぶ濡れやし。
なんか英寿くんに海に落とされたん思い出すわ。
てか走ってきたとか、犬丸出しやん。
「ほな紫織、うちの後ろ乗り」
「うんっ」
「えっ?!俺は?!」
「龍は紫織が乗ってきた原付」
「原付…」
帰ったら英寿くんと雄大くんに一応謝ろ。
空気壊したしね。
寿は…まぁ場面で。
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