白虎連合Ⅲ
「で、ゆいこれからどうすんねん」
抵抗することを止め、大人しく拭かれている私に英寿くんが問いかける。
一人掛けのソファーに座り、タバコを吸いながらこちらを見ていて。
「偽物探す」
「まぁそれが先決やな」
「ゆいさんっ、俺も手伝いますからね!!!」
「うん、」
今すべきこと。
それは偽物を探し、掴まえること。
もういい加減野放しにしたくないし。
好き勝手させるのも、今日で懲りた。
「ギャルってことしか分からへんもんなー」
「うん」
「とにかく常にゆいが特攻服着てるの皆知ってるし、偽物も今は動けんやろ」
「せやなー」
馬乗りしたまま、雄大くんは私の髪を拭きながら頷いて。
確かに、偽物は特攻服を持っていない。
本物の私は着ているし。
うちの顔を知らんやつには、それで見比べてもらうしかないか。
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