白虎連合Ⅲ
六月下旬。
あれだけ寒かった冬はとっくの昔に終わっていて。
「…暑い」
「ゆい特攻服羽織ってるもんねーっ」
「あかん、溶ける」
「溶けたら冷凍庫入れてあげるなっ」
「頼みます」
今はじめじめと暑い。
一応シャツの上に羽織ってるだけだけど。
赤いリボンを引っ張りながらパタパタとうちわで扇いで。
うー、あちあち。
「ほら、購買いこっ」
「うん」
外に出れば更に太陽の光が体に降り注ぐ。
まぁ特攻服が白でよかったかな。
黒のままやったら、それこそ溶けてたし。
あれ?そういえば黒の特攻服って。
「あぢいー…」
蓮が着てるんやった。
あーあ、溶けてるよ。
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