白虎連合Ⅲ
絵里の考えている事は、ある程度想像がつく。
きっと私に負けたから悔しいんだと思う。
負けて、そんな私が白虎に入っていて。
だから力をつけて帰って来た。
「憎しみの連鎖、か」
「え?」
「ううん、なんでも」
紫織に笑顔を向けて、再びゆっくり歩く。
絵里には忠告したけど、あの子が言うことを聞くかは分からない。
本当は何もしないで欲しいんやけど。
過去では親友やったのに。
「ほなまた明日ねーっ」
「バイバイ」
手を振って、駅に入って行く紫織を見送る。
今日は歩いて帰ろっかな。
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