白虎連合Ⅲ





適当にドリンクバーで飲み物を持ってきて再び席に座る。

店内は人が少なくて快適。



何よりクーラー掛かってるし。







「てかこないださ、」


「んー?」


「なんでうちが川にいるって分かったん?」






テンションが落ちて、一人で川にいたとき。

原付で駆けつけてくれた紫織。

誰にも告げずあの場所にいたのに。



紫織は見つけてくれた。







「全然分からへんかったって!!!あたしめっちゃ探したもん!!!」


「は、はい」


「んでたまたまあの道通った時に見つけたわけっ」


「そ、そうなんや」







絵里以来、女友達が居なかった私。

それは作ろうとしなかっただけなんだけど。



そんな私の壁を乗り越えて、紫織は私の親友になって。








「ゆいが辛いときや、嬉しい時はあたしが受け止めるって決めたもん」









今はもう、紫織なしでは生きていけない。








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