白虎連合Ⅲ






「おー、今から暴走け?」


「うん」


「気をつけてなー」


「わかった」






風呂上がりの寿に見送られ、玄関を後にする。



外に出れば空は真っ暗。

いつになく星が輝いていて。







「ゆいさんっ、行きましょか」


「はーい」







迎えに来てくれた龍の後ろに跨り、バイクは発進する。

私はいつも通り背もたれに体を預けた。





そう、いつも通りに。

何も変わらないと思ってた。






浅はかな自分。








「ゆいさんおはようございますっ」


「華風さんおはようございますっ」


「おはよー」







街に着き、バイクを下りて。

隊員達が頭を下げて、軽く挨拶を返した。





夜はやっぱり涼しいね。








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