白虎連合Ⅲ
プライドと親友
山道の手前でバイクを止める。
ライトが消えると辺り一面真っ暗。
月と星だけが辺りを照らして。
田んぼと田んぼの間の道。
その砂利道をザクザクと歩く。
二度と此処に来ることはないと思っていた。
でも私は今、此処にいる。
大事な存在を守る為に。
白虎が描かれた特攻服が揺れる。
木刀を手に持ち、肩に担いだ。
「案外早かったね」
見下し、笑いかける女は吸っていたタバコを地面に落とす。
それを私は無表情のまま見つめて。
「オトシマエ、つけてもらうで」
大嫌いな星空。
でも今日、今日だけは。
力を貸して下さい。
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