白虎連合Ⅲ
「とりあえず、その危険な木刀を捨てて」
絵里が指差すのは、手に持つ白い木刀。
仕方なく木刀を地面に投げ捨てる。
ここからじゃ手が届かない木刀。
とりあえず今は絵里の言うことを聞かなければ。
「次は、土下座」
「は?」
「土下座、聞こえへんかったー?」
土下座って。
土下座?
まさかの命令に躊躇する。
だって絵里に対して土下座なんて。
「ゆい!!!そんなんしなくていいから!!!」
紫織の泣きそうな声が耳に入る。
顔を見れば必死に首を振っていて。
プライドなんて今は必要ない。
それが例え絵里に対しての屈辱でも。
膝と手を地面につける。
そのままゆっくりと体を低くして。
屈辱で手が震えた。
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