白虎連合Ⅲ
「ゆいっ!!!」
「走って!!!早く!!!」
「でも…!!!」
「早く!!!」
涙が溢れる紫織は、男にしがみついてる私を見つめる。
私も私で紫織に微笑みかけて。
「大丈夫やから、」
「っ!!!」
走っていく紫織の後ろ姿。
それを見て、私は安心する。
後は、
「逃がすなコラァ!!!」
「捕まえろ!!!」
「させへんわ、アホ」
紫織を追いかけようとする男達の行く手を阻むのみ。
どれだけ蹴られても。
どれだけ殴られても。
そんなの全然痛くない。
紫織はいつの間にか見えなくなっていて。
私は笑い。
絵里は悔しそうな顔をしていた。
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