白虎連合Ⅲ





絵里が私に何かを仕出かす。

私がそれにキレる。




そんな繰り返し。







「つーか絵里、あんた何にそんなキレてんねんな」


「……………」


「それぐらい教えてくれてもよくない?」


「ペラペラ喋んなや!!!」


「…―ゲホッ!!!」






腹に膝が入り込み、咳がこみ上げる。

そんな私の体を掴んで再びワゴン車に戻されて。




見下し、力なく笑った。







「昔からあたしの好きな人はあんたを好きになっててん」


「ん?」


「いつもいつも、あたしより華風ゆい」


「昔っからあんたのこと大嫌いやったわ」







『あたしら親友やんな?』


『当たり前やんっ』








昔から?

昔からってなに?






いつから?









「親友なんて、思ったことない」








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