白虎連合Ⅲ
一瞬、目の前が真っ暗になる。
流れる血が頬を伝って。
「川村くんの時で思ってん、あーコイツもういいわって」
「なにそれ、」
「だから居なくなる為に男使ったわけ」
誕生日を祝って貰えると喜んだ私。
最初から私のことが嫌いだった絵里。
「けど失敗、まさか帰ってくるなんて」
「……………」
「更には白虎連合仲間入り、力なんてつけちゃって」
「……………」
「いつもいつもあたしの上をいくあんたが大嫌い、だから潰したい」
「はは、」
「これが理由、分かった?」
なんやそれ。
なんやそれ。
なんやそれ。
じゃあうちは昔から一人やったってこと?
友達なんていなかったってこと?
「前にも言った通り、あたしのバックにはヤバいやついるからっ」
「へぇ、」
「昔のあたしとは違うねんで」
涙なんて出ない。
代わりに心が冷たくなっていく。
.