白虎連合Ⅲ
瞬間、真っ暗だった辺りが明るくなる。
それは目を瞑るほど眩しくて。
大量のバイク。
耳を塞ぎたいほどの吹かす音。
白虎連合と描かれた旗。
「おにーさん達、今から何しようとしてたんすか?」
「俺等に教えてもらえますー?」
山道から下りてくるのは龍と蓮。
二色の特攻服が風に靡いていて。
「ちょっ、絵里お前のせいやぞ!!!」
「だって…!!!」
「だから白虎の人間相手すんの嫌やってん!!!」
「とりあえず逃げるぞ!!!」
「っ、!!!」
肩から降ろされ、地面に打ちつけられる。
思わず身を捩りわき腹を押さえた。
「ゆい、」
目を開けると英寿くんが微笑んでくれていて。
私も顔をしかめながら微笑み返す。
体は、英寿くんに包まれた。
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