白虎連合Ⅲ






「お前ら逃げるって何処に逃げるつもりやねん」


「はぁ?!」







よっ、と体を持ち上げられ英寿くんは彼らに質問する。



確かに、逃げ道はない。

それに、








「特別に今日は朱雀と玄武、それにghostも呼んでやったから」







視線を変えると、夏美と陣が笑っていて。

彼らにはもう、逃げ道は存在しない。



あるのは、地獄への道のみ。







「おにーさん、俺らと遊びましょか」


「すみませ…!!!」


「俺らの彼女にも親切にして頂いたそうで」


「ちが、」


「死ねやコラ」







龍と蓮に肩を組まれた男達はとうとう腰を抜かし。

絵里は泣きじゃくった。





誰も助けない。

誰も同情しない。







「おっしゃお前ら、」









オトシマエ開始。









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