白虎連合Ⅲ





後ろで英寿くんはきっと怒っている。

それはもう承知。



やり切れない事も分かってる、けど。




アホな私を許して下さい。







「感謝してるよ、絵里に」


「感、謝?」


「絵里のお陰で居場所も出来たし、白虎の総長にまで慣れたんやから」






きっとあんな事が無く生きていたら。

英寿くんにも雄大くんにも。

龍や紫織、蓮と出会えなかったと思う。






泣きじゃくる絵里を見て、私の目からも一粒涙が流れた。







「でも、オトシマエはつけてもらう」


「ごめっ…!!!」


「あんたはうちの回りに迷惑をかけ過ぎた」







白虎、ghost、玄武や朱雀。

ここまで動いたのは絵里が初めて。





この報いは受けてもらうしかない。








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