白虎連合Ⅲ







木刀を捨て、拳を強く握る。

そして絵里の胸倉を掴んだ。





うちかて、したくないよこんな事。

仮にも昔親友やった絵里にこんな事。






拳が震える。

絵里が涙する。






でも私はそんな絵里の、






「っ、!!!!」








頬に拳を食い込ませた。







「こんなこと…させんなや!!!」







今の一発は紫織や隊員の分。

私の分は、無い。

だから力いっぱい殴った。







「ごめ…、ゆいごめんっ…」


「もううちの前に現れんといて」


「ゆい、」


「うちともう関わろうとしんといて!!!」







私と絵里はもう。






今の瞬間から他人。








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