白虎連合Ⅲ






「お前俺が前言ったん覚えてるか?」


「……………」


「今度この女が何かしたら俺がオトシマエつけるって言ったよな?」


「は、い」


「舐めてんのけ?お前」







胸倉を揺らされ、それに合わせて私の体も揺れる。



英寿くんが怒るのも分かる。

私が悪いのだから。



でも、それでも守りたかった。







「罰なら何でも受けます」


「あ?」


「だから、もう許してあげて下さい」


「……………」


「お願い、します」







紫織を危険な目に合わせた。

たくさんの人に迷惑をかけた。

本当に虫がいい話。




その代わり私がオトシマエを受ける。




だから、だから

絵里だけは。







「これで終わりにしてあげて、下さい」










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