白虎連合Ⅲ
絵里とはもう会うことはない。
もし会ったとしても、話すこともない。
友情は消えた。
初めから無かったけど。
でも私には仲間がいる。
たった一人の私の為に皆が動いてくれる。
「紫織は怪我ない…?」
「無いって、安心しろ」
「よかっ、た」
バイクに跨り、落ちないように英寿くんの体に手を回す。
昔私を拾ってくれたのと同じ状況。
でも、今度は守れたものがあるから。
「痛い…」
「肋骨やられてんな、お前」
「…まじか」
今日でまた、私は強くなれた気がする。
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