白虎連合Ⅲ
とりあえず未だにうるさい二人をもう一発殴っておいて。
英寿くんが置いていってくれたお茶を一口口に含んだ。
「さっきオトシマエ終わりましたよっ」
「結構長かったんやね」
「いやー、本間充実感たっぷりっす!!!」
そう言う龍の赤い特攻服には、違う赤色がついていて。
横で着替えを出してくれている寿にも頬にも血が数滴ついていた。
それなのに清々しい笑顔。
目がキラキラ輝いてますよ。
「っていうかゆいさん!!!」
「えっ?なに?」
清々しい笑顔から一変、いきなり龍の大きな声。
びっくりして思わずお茶落としそうになったけど。
心臓に悪いわ!!!
「ゆいさん何も言わずにどっか行ったから俺普通に暴走しようとしたじゃないっすか!!!」
「あぁ、ごめん」
「英寿さんから連絡来たからいいっすけど!!いいっすけどね!!!」
「す、すみません」
先に暴走してて、と告げた私。
それから龍と会ったのは男に担がれてた状態で。
いや、まじですみません。
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