白虎連合Ⅲ







バタバタと廊下を走る音。

それが近付き、扉がガラッと開いて。



登場したのは会いたかった人。

自然に笑みが零れた。







「紫織、」


「大丈夫?!痛いとこない?!」


「うん、大丈夫」


「うわあぁん!!!ごめんなぁ!!!あたしが騙されたばっかりに!!!」


「ちょ、本間に大丈夫やからっ」






ボタボタと涙を流す紫織の涙をタオルで拭ってあげて。

珍しくストレートの髪をなでなでした。




なんか逆に心配させちゃったかも。

それに紫織は何も悪くないのに。







「だってな、あたしだけ逃げて…!!!ゆいは入院までしてんのに!!!」


「でもほら、紫織の噛み付いた姿格好良かったで?」


「え?本間にっ?」


「うん、素晴らしかった」


「いやあたしもな、なかなか自分で凄いと思ってて……って違うわアホ!!!」


「いっ…!!!」







まさかの突っ込みに思わず身を捩らせて。



紫織さん、マジで力強くなってますよ。







華風ゆい、死亡。









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